23 1-212さて、サラはカナンの地、ヘブロンにいた時、百二十七歳で死にました。 アブラハムが泣き悲しんだことは言うまでもありません。3思うさま男泣きに泣くと、やがて静かに立ち上がり、妻のなきがらを前に、居合わせたヘテ人に頼みました。 4 「ご存じのように、私はこの国ではよそ者です。 家内が死んでも、いったいどこに葬ったらよいのか……。 ほんのちょっとでけっこうですから、墓地にする土地を売っていただくわけにはまいりませんか。」 5-656「どうぞ、どうぞ、遠慮はいりませんよ。 この辺でいちばん上等の墓地を選んでください。 あなたは信仰心のあつい、ご立派な方だ。 その奥様を葬るお役に立てるなら、私たちにとっても名誉というものです。」 7 なんというありがたい申し出でしょう。 アブラハムは深々と頭を下げました。 8「ご親切に言ってくださり、お礼の申しようもありません。 おことばに甘えて、もしよろしかったら、ツォハルの息子さんのエフロンに、お口添え願えないでしょうか。 9あの人の畑のはずれにある、マクペラのほら穴を売っていただきたいのです。もちろん、相場どおりの代金をお払いします。 そうすれば、家代々の墓地ができます。」 10 うまいぐあいに、エフロンもそこに居合わせました。 アブラハムの願いを聞くと、彼はさっと立ち上がり、一同の前で言いました。 町中の人々の前で、はっきり申し出たのです。 11「わかりました。 あのほら穴と畑地は、ただで差し上げましょう。 さあ、みんなも聞いただろう。 お金はけっこうです。 ご自由に奥様を葬ってください。」 12 アブラハムはもう一度人々におじぎをし、 13一同の前でエフロンに答えました。 「ただだなんて、それはいけませんよ。 ぜひ売ってください。 代金は耳をそろえてお払いします。 埋葬はそれからにさせてください。」 14-151415「そんなにおっしゃるなら……、ざっと見積もって銀貨四百枚ほどの値打はあると思いますが。 ま、そのくらいの金額なら、友だち同士の間じゃ、どうってこともないでしょう。 それでよろしければ、どうぞ奥様を葬ってください。」 16 アブラハムは言い値どおり、銀貨四百枚を払いました。 それが当時の相場でした。 17-181718これでもう、マムレに近いマクペラにあったエフロンの畑地とそのはずれのほら穴は、アブラハムのものです。もちろん、そこに生えている木も全部です。 町の門で、ヘテ人の証人を前に正式に契約を交わし、アブラハムの財産と認められたのです。19-201920こうして、その土地の所有権はヘテ人からアブラハムに移り、彼はその墓地にサラを葬りました。
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