3 1 ソロモン王はエジプト王と同盟を結び、その娘と結婚しました。 彼女をエルサレムに連れて来て、宮殿と神殿と町の城壁を建て終わるまで、ダビデの町に住まわせました。 2 そのころ、まだ神殿がなかったので、イスラエル国民は、丘の上の祭壇でいけにえをささげていました。 3 王は神様を愛し、父ダビデの指示どおりに生活していましたが、一つだけ、いぜんとして丘の上でいけにえをささげ、香をたいているのが、彼の落度でした。 4ギブオンの丘の祭壇が最も有名で、王はそこへ出かけ、千頭もの、完全に焼き尽くすいけにえをささげたのです。 5するとその夜、神様が夢のうちに現われ、「何なりと望むものを求めよ。 与えてやろう」とお語りになりました。 6 ソロモンはこう答えたのです。 「神様は父に、とてもよくしてくださいました。 それと申しますのも、父が正直で、いつも神様に忠誠を尽くし、心からご命令にお従いしたからです。 神様はまた、王位を継ぐ子を授けるという祝福を、父にお与えになりました。 7ああ、神様。 神様は、父に代わって、この私を王としてくださいました。 ところが、私は右も左もわきまえない、小さな子供と同じです。 8しかも、神様が自らお選びになった国民の指導者として立てられました。 この国民はあまりにも多くて、とても数えきれません。 9どうか、国民を正しく治め、善悪をはっきり見分けるために、すぐれた判断力をお与えください。 いったいだれが、自分の力でこれほどの重い責任を果たせるでしょう。」 10 ソロモンが知恵を願い求めたので、神様はことのほかお喜びになりました。 11そこで、こうお答えになったのです。 「おまえは国民を正しく治める知恵を求めて、長生きすることや財産、または敵に勝つことを願わなかった。 12だから、望んだものを与えよう。 それも、ずば抜けた知恵を。 13また、望まなかった財産と名誉も授けよう。 おまえが生きている間、財産と名声でおまえにかなう者は、だれもいないだろう。 14それだけでなく、おまえの父ダビデのように、わたしの教えを守り、わたしに従うなら、うんと長生きさせる。」 15 ここで、はっと目が覚めました。 今までのことは夢だったのです。 ソロモンはエルサレムに帰ると、さっそく神の天幕に入って契約の箱の前に立ち、完全に焼き尽くすいけにえと和解のいけにえをささげました。 そして役人たちを招き、盛大な祝宴を開いたのです。 16 それからしばらくして、二人の売春婦が、もめ事を解決してもらおうと、王のところへやって来ました。 17-181718一人がこう訴えました。 「王様、私たちは二人で同じ屋根の下に暮らしています。 最近、私は子供を産みました。 三日後に、この女も産みました。 19ところが、夜中に、この女の子供は死んだのです。 寝ているうちに、この女が子供の上になり、窒息させたのです。 20するとこの女は、私の子を取って自分のそばに寝かせ、死んだ子を私の腕に抱かせたのです。 21朝、お乳を飲ませようとすると、子供は死んでいるではありませんか! しかも、明るくなってからよく見ると、私の子ではありません。」 22 もう一人の女が口をはさみました。 「とんでもない。 死んだのは、まちがいなくこの女の子で、生きているほうが私の子です。」 「違うわ。 死んだ赤ちゃんがあんたので、生きているのが私のよ。」 先の女も、負けずに言い返します。 二人は王の前で言い争ったのです。 23 そこで、王が中に入りました。 「おまえたちは二人とも、生きているのが自分の子で、死んだのは相手の子だと言いはっている。24-252425だれか、刀を持って来い。」 刀を受け取った王は、こう言いました。 「生きている赤ん坊を真っ二つにして、半分ずつ分けてやれ。」 26 すると、生きている子供のほんとうの母親は、その子を目に入れても痛くないほどかわいがっていたので、大声で叫びました。 「王様、おやめください! だったら、いっそ子供をあの女にやってください。 どうか、殺さないでください!」 ところがもう一人は、平気な顔で言い放ちました。 「けっこうですわ。 真っ二つにでも何でもして、私のものでも、この女のものでもないようにしてください。」 27 これを聞いた王は、きっぱり申し渡しました。 「子供を、殺さないでくれと頼んだ女に渡せ。 その女こそ実の母親だ。」 28 この名裁判のことは、たちまち国中に知れ渡りました。 国民はみな、神様がソロモンに、すばらしい知恵をお与えになったことを知って、厳粛な思いに打たれたのです。
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